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女子転職の衝撃の事実
「どんな事務職OLさんも年収を上げられる可能性がある」
事務職OLさんの転職コンサルティングをするようになったきっかけ
一番初めに相談を受けたきっかけは、お友達が突然転職したいと言い始めたことでした。
「じゃあ、人事のお仕事しているし、よかったら職務経歴書の添削するよ」と軽い気持ちで受けたのですが、ここで2つの発見がありました。
1つ目は、そもそも事務職OLさんは、転職に慣れていない人が多く、友人も10年以上働いて初めての転職だったこともあり、何をどうすればいいのか、あまりよくわからない、という状態であるということ。
一方で、私自身は、人事としてのキャリアを20年近く歩んできていることもあり、自分では意識していなかったものの
彼女の相談に乗るうちに、転職に関する知識があること、職務経歴書の添削スキルやノウハウが非常に蓄積しているということを、この時に初めて意識することになりました。
会社内で人事のお仕事をしていても、中途採用の面接はしますが、転職相談に乗ることはないので、特にアドバイスするタイミングもなかったのです。
そして、驚いたことは、
転職活動を始めた友人の話を聞いていても、総合職の転職とは違い、エージェントさんからのサポートもさほど厚くなさそうということでした。
そこで、事務職OLさん向けに、記事を書くことにしたのです。
損をしているのはココ!自身の職務経歴書を見直してみよう
相談に乗り始めて気がづいたことがありました。
それは、事務職だからということで、その内容がどの人のものを見ても、単調になってしまっているということ。
一度、自分が書いた職務経歴書を、まったく自分を知らない人になった気持ちで読んでみてください。
- どんな人柄やスキルを持った人物像に見えましたか?
- 採用したいと思えるポテンシャルの高そうな人材でしたか?
そうやって聞いてみて、実際に自分の履歴書を読んでもらうと
多くの人が「あまり特徴がないですね」と言われます。
なぜそういう風に見えてしまうと思いますか?
理由は、自分自身が「自分がやってきた仕事は大した仕事ことではない」と思ってしまっていることが原因です。
それと、もう1つ理由があります
それは、そもそも転職に慣れていない人が多いので、どういう風に書けばいいのか、どうすれば相手に響く職務経歴書が書けるのかを知らない人が多いということです。
大丈夫です。これから知って、出直せばいいのですから。
損しているポイント「2つの落とし穴」
1.スキルを詳しく表現しよう – PCのスキル1つとっても人それぞれ
採用する会社で起こっていること
スキルを書く際に気を付けたいことがあります。
それは、スキルや使った経験のあるシステム等の羅列ではダメだということです。
なぜだかわかりますか?
理由は2つあります。
- 採用担当の人からすると、みんな同じに見えてしまう
- 何をどれくらい、どういった使い方をしていたのかわからないから実際の力量がわからない
これは、いったい何が起こっているかを説明すると
実際に仕事をしていた応募者からすれば、書いている内容で自分の仕事スキルがわかってもらえると思っています。
しかし、一方で採用担当者からすれば、似たような職務経歴書が沢山届く中で、誰がどれくらいのスキルの差があるのか、非常にわかりにくいということになります。
特に、人気企業であれば、なおさらです。
誰しも使えるExcelで例を挙げてみましょう
PCスキルが必須の世の中で、事務職でExcelが使えない人というのは見かけませんが、そのレベルには大きな差があります。
電卓レベルの計算や、表作成ツールとして使いやすいので、Wordの延長にしか使ってこなかった人から
ピボットテーブルや、関数などを駆使した膨大なデータ処理と、集計ツールを駆使したプレゼンにも使えるようなアウトプットを出す人まで
「Excelを使える」という内容には、このように大きな差があります。
でも、応募者からしてみれば、Excelを使うというのは、自分自身がやっていた内容ということになるので、そこまで細かく表現する必要があるということに気が付かない訳です。
2.「自分らしさ」をきちんと表現しよう
例えば、「営業事務」「一般事務」などの職種をとっても、この1つ1つの中に各会社の違いもありますし、様々な仕事が含まれています。
大企業と中小企業でも、実際にやっている仕事のカバー範囲や中身は全く違うこともあります。
また、その仕事をしている個人がそれぞれが仕事に対して意識していることも様々です。
それが、他の人との差別化ポイントになるのですが、その違いに気が付いていない人が多いことがわかりました。
つまり、正しく経験を表現しようとすると、この掛け合わせを十分に職務経歴書に織り込む必要があるということ
また、それがそれぞれのキャリアの個性になるのです。
会社 × 職種 × 個人の取組み方 =キャリアの個性
転職を進める上で絶対に心に刻んでおいてほしいこと
相手は全くあなたのことを知らない人です。
だから、「あなたが表現した以上には評価されない」ということです。
なぜ私が事務職OLの転職に的確なアドバイスができるのか
会社は応募者が提出した書類や話したことをもとに採用合否を決定します。
だから、その内容をどのように構成し、どのように話すのかが大切になってくるのですが、私が細かくアドバイスができるようになった背景には、この2つがあるのです。
特に2つ目が、私の強みだと思っています。
年間300件以上の面接経験
人事として、20年近く、新卒・中途、両方の採用に携わってきました。
そうすると、決められた時間の中で、ご自身の力量や良さをどのように伝えるとスマートなのか、面接官の心を打つのか、
それが、たくさんの経験を積む中で自然と蓄積されてきたのです。
逆に、NGパターンも明確になりました。
熟練した面接官というのは、短時間にあらゆる箇所をチェックし、応募者をジャッジします。
それに耐えうる書類の内容と面接の内容を、しっかりと準備すれば、合格する確率は飛躍的に上がるということです。
言葉の使い方、表現の仕方には最も注意が必要です。
20年近くの事務職マネジメント経験
これまでのキャリアの中で、長い間、事務職のマネジメントをしてきました。
これはとても好きな仕事の一つでした。
マネジメントを通して、仕事を与えること、進捗や内容を管理すること、育成すること、チャレンジしてもらうこと、評価・処遇をすること等々を経験してきました。
ひとりひとりにじっくり向き合ってきました。
だからこそ、事務職がどんな仕事なのか、事務職の皆さんの取組み方の違いや、それぞれのスキルや気配りのレベルの違い等が手に取るようにわかるのです。
この経験を生かして、それぞれの仕事の細かな違いやその人らしさを、それぞれに合った、その人らしいアピールの仕方をアドバイスすることができるのです。
具体的な職務経歴書の書き方
では、職務経歴書の書き方について、解説していきたいと思います。
自分のものをすでに作成している方は、自分の書いたものを見ながらチェックしてみてくださいね。
まずは自分自身が経験してきたことを細かくピックアップする
まずは、自分自身がやってきた仕事について、細かくピックアップしていきましょう。
この時に大切なのは、まとめてしまわず、一つ一つの仕事を、細分化して書くことです。
- 箇条書きで経験を書いていきます。
- その経験がどういった仕事内容だったか、詳細の内容を書いていきます。
例として、「営業サポート」を挙げてみましょう。
営業サポートも、一言で言ってしまえば、それまでですが、それぞれの会社での仕事の範囲や内容が違うはずですよね。
そうすると難易度も変わってくるということです。
ただ、営業さんから言われた内容をそのままシステムに打ち込んでいるだけなのか、
それとも、営業さんが動きやすいように、あらゆる種類のデータを把握して必要なものを準備したり、情報をアップデートしているのかでも違いますね。
さらに、お客様からの問い合わせを、事前に情報を収集し判断できる材料をそろえた上で、営業さんの最終判断を仰ぐというところまでしていると、初めに書いた仕事内容とは全く違うものですよね。
担当した仕事について心がけてきたこと・意識してきたことを書いていく
細分化した仕事内容をもとに、今度は、その中で自分自身が心がけていたこと、意識していたことを書いていきましょう。
それがあなたらしさ、つまり強みになります。
先ほどの営業サポートの例ですが、決められたことをするだけだったのか、もしくは、営業部全体のスケジュールや販売状況を把握したうえで、必要な情報を営業さんへアップデートしてのかで差がありますよね。
こういった小さな積み重ねが大きな差になってくるのです。
だから、こういったあなただからこそできる部分をしっかりとアピールするようにしてください。
それぞれの仕事でアピールできる部分を具体的なエピソードや数字を使って表現する
また、表現の仕方にも工夫が必要です。
より具体的に相手がイメージできるように、数字や実際にあった出来事を入れるようにしましょう。
私は、社内から集まってくる情報データを集計する仕事をExcelを使って実施していました。
私は、販売戦略会議にて使用される、国内と海外併せて50拠点から集まってくる販売情報のデータを、毎週迅速に、国別・購買年齢層別・単価レンジ別にまとめる仕事をしていました。
また、この仕事に取り組む中で、これまでのデータに加え、補足資料として、過去10年の大枠の販売トレンドと、過去3年の詳細販売トレンドについての資料もある方が、将来の予測をしやすいのではないかとデータ集計を実施する中で気が付き、提案したところ、非常に評価されました。
全然印象が変わりますよね。
これは極端な例ですが、こういったもったいないポイントを、探してみてくださいね。
最後に
- 自分自身がやってきたことを丁寧に掘り起こしてみましょう
- 自分らしさを最大限に表現する職務経歴書を書きましょう
- メインの職務経歴書は、簡潔かつわかりやすく書き、具体的なエピソードが長くなる場合は、補足資料として添付しましょう
- 使う言葉や表現を意識しましょう
では、転職がうまくいくことを心から願っています
相手の求めるその先を目指したい人は、グランドハイアット東京の伝説のコンシェルジュ阿部さんと、リッツカールトン(当時)の高野さんの本がオススメです
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